江口 彰 Laboratory

分野は、“教育” “映画” “まちづくり”。次世代への取組みを分かりやすく考えてみる。

今、何を学ぶべきなのか?

Posted on | 8月 12, 2010 | 今、何を学ぶべきなのか? はコメントを受け付けていません。

教育改革が必要といわれて近年様々な業界が声を上げはじめてきました。そこにアメリカの富豪と呼ばれる人たちも声を出しはじめています。日本ではこれまで、ゆとり教育など学習カリキュラムをどうする、教科書をどうすべきか、様々いわれてきています。しかしながら、真面目に勉強し最難関の大学に進学卒業しても就職できない時代になり、論調が「人間力」「社会人基礎力」等「○○力」と能力論がかなり語られるようになってきました。いったい何を我々は学ぶべきなのでしょうか。

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私の持論として、まずは「目標形成」の学習と「プロセス」の学習と大きく2つに分けて考えるのがよいと思っています。目標とは何か、どう立てるべきか。そのためにはまず情報を収集することからスタートします。その情報源は多岐にわたります。一般的な勉強もそうですが、様々な経験を積み、ニュースを見るなど多くの情報を得るための動きを行ないます。そのなかでも最も重要な分野として“哲学”や“社会学”“歴史学”などが挙げられると思います。やはり学問の源流である古典や先人の蓄積である歴史に学ぶことところから目標を考えるアプローチが必要になってくるでしょう。

一方、プロセスを取り扱う分野は“心理学”や“経営学”などの学問領域や、さらにトレーニング・練習・稽古といった行動も含まれていきます。これもまた情報収集や分析をして計画を立てる、中間目標を作るなども含まれるでしょう。まずは、これらの2つの軸から学習カリキュラムを整理し段階的に組み合わせる形にすると分かりやすくまとめられるのではないでしょうか。何かを成し遂げるプロセスに優れていていも、正しいことにその力を行使しないのは大問題ですし、理想を語ってばかりで現実に近づけていけないのも本末転倒だと思います。

最後に、この2つの学習軸への好奇心を持って向かう姿勢をどうやって養うべきでしょうか。学習のカリキュラムを整えた上で、好奇心や熱意を育むメンター的な教員が多く配置されるようになると、現状の教育制度が大きく改革されることになると考えられます。

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