江口 彰 Laboratory

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震災から我々は何を学ぶべきなのだろうか。

Posted on | 4月 30, 2011 | 震災から我々は何を学ぶべきなのだろうか。 はコメントを受け付けていません。

はじめに、今回の震災に伴い犠牲になられた方々にご冥福をお祈り申し上げます。

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3/11。地震発生時、自分はJR札幌駅の北にあるLプラザで打ち合わせをしている時でした。札幌の震度は3で、揺れの時間は長くネットですぐにアクセスすると、ぞっとしたことを覚えています。神戸をしのぐ被害が脳裏にイメージされましたが、その後の出来事はそれを遥かに超えてしまいました。まさか原発問題にまでなるとは夢にも思っていなかったのが地震直後の想像でした。

この50日あまり、自分だけではなく多くの日本人は、原発やエネルギー問題に詳しくなっている人が増えてきていると思います。自分も恥ずかしながら、電気は普通に供給されるものだという感覚に支配されていました。節電という言葉を軽んじていたのも事実です。原子力発電所の仕組みやリスク、これまでの歴史的経緯も学びました。何も知らずにいたことは、反省せざるを得ません。今回の震災を契機にして、我々日本人は原子力やエネルギーについて知っておくべきことがたくあることに気がつき、それは学校教育の必修科目として学んでいかなければならないレベルだと強く感じました。

高度なテクノロジーの進化は、その学ぶべき基礎的な項目が次々と生まれてきます。便利で快適な生活の裏には、そうした学ぶべき知識を必須とすることが増えてくるということを感じます。

今回さらに多くを学んだ出来事は、政府や東京電力のリスク対策能力について問題が次々と起こっていることです。そして、それを発信する既存メディアとネット系メディアと飛んでくる情報は違うものだということです。私は、どちらが正しいのか検証をすることができない立場ですが、全く違う情報が飛び交っていることは事実で、どちらかが間違っていることや判断をミスしていることになりますから、多くの問題を浮き彫りにしているといってよいでしょう。天災から発生した災害は、人災を伴いはじめそれが大きくなってきているようです。

このようなところに気づき学び始めると、メディアや政府の役割について、さらに詳しく学校教育でやるべきことであることも感じます。現状では、これらをほとんど学ぶ機会がありません。

このように、社会で生きていくための新たな基礎知識の習得で欠落している分野が生まれてきており、そして社会不安を助長し、さらに子どもたちからみると信用のない大人の世界というイメージを持たれてしまいます。ますます、社会人になりたくないと思う若者が増えること、さらに少子化に拍車をかけてしまうこと(子どもを産んでも不幸になるなら産まないと思う女性が増える)など、メンタルな側面で未来に禍根を作る原因を生み出しているようでなりません。

本日(4/30)、札幌市厚別区で行なわれた被災者支援の集まりの場で、南相馬市から来た子どもたちと一緒に、ブルガリアの子どもたちから日本に届けられた折り鶴を展示する作業を行いました。子どもたちの笑顔をみながら、日本でこれからすべきことを改めて考え直してしまいます。我々大人がしっかり道を作ってあげなければなりません。

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