江口 彰 Laboratory

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課外活動が若者問題対策の一助になる

Posted on | 8月 4, 2010 | 課外活動が若者問題対策の一助になる はコメントを受け付けていません。

先日出身高校が甲子園出場を決めました。毎回話題になる高校野球を筆頭に、学校のクラブ活動には運動系や文化系があり、小学校から大学までの世代で様々な分野による活動があります。小学生では地域のリトルリーグのような運営形態もありますが、多くは中学校にはいってから本格的にはじめる人が多いようです。

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これらの教育分野は、主要と言われる教育科目とは隔たりがあり、中心的な話題になることがほとんどありません。しかしながら、アンケートの調査によると「学校時代、役になったと思う経験」を聞くと課外活動に関わったことを挙げる人がかなり多くいます。これらの経験は大きな教育効果があるという研究の蓄積もあります。

しかしその課外活動も近年は形骸化が進み、深刻な事態をまねいている学校が出てくるようになりました。原因は、指導する先生がいないことや課外活動に所属する生徒や学生の割合が減ってきているというのです。

指導教員が減少は、団塊の世代の退職に伴い一時ほとんど教員を採用しなかった時期の世代がすっぽりいないことによる教員不足や、教員の用務が増えてきたことにあります。授業だけでなく生徒指導やモンスターペアレンツの対策など、より現場が複雑な問題を持つようになりました。そして、若い教員の一部には辛い現場に対する精神的タフさがない人も増えているようです。それは、学生時代に課外活動を熱心にしてこなかった世代が教員につきはじめているということも関係していると思われます。

一方、ビデオゲームや携帯電話などデジタル世代の子たちが、泥まみれになって活動を積極的にさせるような家庭環境がなくなってきていることもあるでしょう。部活動よりも塾に通うといった考え方をもつ家庭も多くなっていると思います。景気が低迷し就職難の時代、少しでも我が子の将来のために、まずお勉強という心理状態が働いてくると考えられます。また貧困格差が課外活動への障壁となすこともあります。活動をするには、道具を買いそろえたり遠征を行なったり何かとお金がかかるものものです。それらを捻出できない家庭も増えてきている原因もあるでしょう。

様々な影響や原因が考えられますが、課外活動への参加が減ってきていることで、10代のときのコミュニケーション機会数や質の経験を得られていないとしたら、大変な状態になっていくことが推察できます。課外活動へのテコ入れが有効な対策になるのではないでしょうか。

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